幼少期 〜 大人まで
- 貧民救済病院の医師の子供
- 家族の影響によって自分も信仰心が厚かった。
- 15歳のとき母が死ぬ (母性の不足→家族と離れて暮らすラスコーリニコフに似ている?)
- 作者が18歳の時父が恨みを買ってしまい惨殺される
- 父はお金があって愛人を作っていた上、使用人をこき使っていた。作者はおそらく父が嫌いだった。(スヴィドリガイロフの描写と似ている)
- 軍の技師になるため学校で訓練を受けたが、学校を嫌い文学に興味を持った結果、卒業してからは作品を書き始める。
作家になってから
- 若かりし頃の作品は独特な表現や不安定さと共に情熱をも感じられる。
- 作品があまり売れなくなったことから実験を繰り返すようになり、この頃の彼の作風は様々である。サークルに入ったのもこのあたり。
- 23歳の時革命思想家のサークルに接近したことで逮捕され死刑宣告されたが、結局実行されず監獄に4年間入れられた
- 死刑宣告を真剣に受け止めることはあまりなかったが、一度そのように覚悟した時の自分の恐怖や精神の震撼などの心理状況を彼は忘れることがなかった。(これは狂ったラスコーリニコフの心理描写にも大きく貢献している)
- シベリアで出会った妻と結婚したが、幸せな結婚ではなかった上、妻は病気がちだった。
- このため、セント・ピーターズバーグに一度戻る。
- この時彼は貧しく、不健康な上、精神状況も不安定だった。若い女性との恋愛もし、1年間現実から逃避するため国外に行っていたこともある。(ラスコーリニコフの状態)
- 妻が亡くなった後再婚をし、彼により良い環境を提供することができた。(救いの女性、ソーニャのような存在)
- この二年後「罪と罰」を出版し、成功を果たす。
彼の作品の特徴
- どれも事件や犯罪を描いている、またそのようなことをする人間の心理を細かく描いている。
- 人が抱える秘密や人間が持つ悲劇性を扱っている。(罪と罰では、過大な自尊心により自分の行為を正当化し、罪を認めることができなかったこと)
- 人間の普遍的な性質(欲望、自尊心、不条理)を模索している。
彼の思想
- ロシアの小説家、思想家
- 社会主義や知識主義を否定、反ユダヤ主義者
*こころさんとの共同作成